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L.M.ARCHIVE

2024/04/08 22:29


ネオワビ(ネオ侘び)とは、現代における[侘び]をインテリアで表現していこうというエルエムハンドクラフトの試みです。
安土桃山時代に大成した侘び茶。高級品や舶来物などの貴重で特別な物ではなく、どこにでもある瑣末で何気ない物の中に美や趣きを見つけようとする文化体系といえます。その根底には、権威主義的で見栄や虚栄の跋扈した豪華絢爛をよしとする安土桃山という時代背景において、物質的な美と精神的な美を両立させた理性的で文化的な空間を作りたいというある種のアンチテーゼがあったのかもしれません。

この精神は武士の嗜みとして、武芸、文学、生花や踊りなど、日本文化の隅々にまで広がり、現代日本人のアイデンティティーを成す一つの価値観となっています。

もしこの時代に千利休がいたとしたら。この時代においてどんな[侘び]を見つけるでしょうか。

当時、簡単に手に入った素材を集め建てられた茶室は、もし現代だったらどんな素材を用いて建てるのでしょうか。

当時、農民の使う道具や生活雑器を茶道具として取り込み新しい価値を見出した「見立て」は、もし現代だったら、どんなものをどのように取り込んで新しい価値を見出す「見立て」になるのでしょうか。

そんな答えの存在しない問いかけを繰り返しながら、エルエムハンドクラフトでは現代における[侘び]というものを探し続けていきたいと考えています。